2013年12月14日土曜日

アイランダー2013報告

2013年11月23日・24日の2日間、池袋サンシャインシティ文化会館で開催されたアイランダーで、参加者の皆さんから、楽しい話を色々と聞けたのでその一部をご紹介します。
 ( しまのがっこう 鈴木 )


★姫島・豊後諸島
津久見市政策企画課 柴田勝雄様

大分県の島々を紹介するために参加。大分県は、一島一村のモデルのような姫島が有名ですが、他の島も魅力がいっぱいあるとのこと。

その中でも今回は保戸島を中心にお伝えしましょう。保戸島は津久見市の目と鼻の先にあります。柴田さんは本土出身ですが、保戸島が目の前にあり、小さい頃の生活の中心は保戸島で、病院も学校も保戸島に通ったそうです。

保戸島は、マグロ業が盛んだったとのこと。昔から漁業で生計をを立てていた島ですが、だんだん近海での漁業が難しくなり沖へ、沖へと進み、マグロを取るようになったそう。ブースに飾ってあった、保戸島港の写真でも分かるように、当時としてはりっぱな鉄筋(?)3階建ての家が海岸沿いに並んでいるのが圧巻。今は廃れ、人も少なくなっているそうですが、当時栄華を放ったこの港町の風景は貴重なものだと思っていると柴田さん。

瀬戸内の島々も、昔の水軍や貿易船の風待ち港として栄えた港が多くあるが、町並みは木造の古い建築物が多い。保戸島の建物は、近代的な産業遺産としての風格があると思いました。

そ して、話はマグロの漁師料理の話へ。 ごはんに載せたマグロに甘い甘い醤油をぶっかけるのだそうです。 マグロのヅケではなく、ぶっかける。過酷な環境で忙しく働くマグロ漁師が、手軽に栄養を接種できる、ハイカロリーなファストフードというわけです。ただし、この醤油がものすごく甘く、観光客の中には食べられない人もいるそうです。ここで悩んだ柴田さん。観光客向けに甘さを調整したり試行錯誤して万人向けの味を作ったが、ふと、「これって、本物じゃないのでは?」「でも本物だとお客さんは食べられない?」という葛藤がものすごかった。

そ の後、地元の方に、玉子入り醤油を開発してもらった。100ml入りで400円。早速、スーパーで買ってきたマグロの刺身をどんぶりごはんに盛り付け、上から玉子入り醤油をかける。想像以上の甘さが口の中に広がる。ごまの風味も甘さに貢献しているようだ。もともと好きな、わさびをたっぷりとつけて食べると、バランスの良い甘さに変わった。

大分の島を魅力的に語る柴田さん。しかし東京でのPRはなかなか難しいそうです。柴田さん自身も5年ぶりに上京したとのことで、やはりまずは知名度アップが目標となるかも知れませんね。

大分県姫島村役場
http://www.himeshima.jp/

大分県津久井市役所 (保戸島がある)
http://www.city.tsukumi.oita.jp/

大分県津久井市役所のページ中の「保戸島への交通アクセス」
http://www.city.tsukumi.oita.jp/50/65/1659/001661.html

大分県離島振興協議会
姫島・無垢島・保戸島・大入島・大島・屋形島・深島の紹介ページ
http://www.oitasima.net/index.html



★佐久島
西尾市佐久島振興課 山崎高志様

佐久島は平成5年くらいからアートの取り組みを始めた。バブルのころに佐久島にゴルフ場を作る話があったが、構想中にブームが去りゴルフ場は実現しなかった。その後、国の地域興しの施策があり、アートのプロジェクトを始めた。

初めは前衛芸術家を中心に活動を始めたが、いささか奇抜なもので、島の人にはなかなか受け入れられなかった。その後、スタイルを模索して変化していき、定着していった。今は、アート施策を進めるには、島の人とも議論を行うことを必須としている。

お勧めは、最近できた「秘密基地」。島の中でもあまり今まで人が行っていない場所で、良い場所を開拓してきた。

今は、島へのアクセスも良くないが、それも含めて佐久島の魅力だと思っている。本土の港も整備された。平成18年頃(鈴木が行った時)以降もアートが増えている。今は、地元の企画会社(パンフレットにも記載)と、西尾市の佐久島振興課と島の人で議論している。

「あいちの離島80日間チャレンジ」で佐久島に来た新里碧さんの成果のお土産も佐久島にある。

愛知県西尾市佐久島振興課
http://www.city.nishio.aichi.jp/sections/index.cfm?footer=60

佐久島
http://www.sakushima.com/



★天売島・焼尻島
天売小型運輸有限会社 斉藤 様

隠岐・海士町で研修を受け 天売のウニを商売にできないか考えたが、CAS冷凍も高価でなかなか実現は難しい。ウニは本当に美味しいが、羽幌への船は1日1便だし、時間がかかる。

島で、「ひる貝」と呼んでいるムール貝のようなものを食べているが非常に美味しい。これを商品化できないかと考えて色々試している。貝に砂が残りどうしても取りきれないところが、課題だ。

「浜でひる貝を焼いて食べて、遊ぶ」といった、島民が普通にしていることを島に来るお客さんにも味わってもらうのが、一番魅力なのかも知れない。

7月に行う「うにまつり」では、うにを1つ100円で振舞っているので、是非来て欲しい。

羽幌町役場 (天売島・焼尻島がある)
http://www.town.haboro.lg.jp/

羽幌町観光協会
http://www.haboro.tv/see.php



★南大東島
南大東村観光協会 文化センター担当 桃原 祥子様

久々に東京に来て人の多さに驚いている。南 大東島出身。高校で那覇に行き、結婚して21歳で島に帰ってきた。夫は久米島出身だが、南大東島に連れてきた。3人の子がいるが、南大東は出産するには島外に出るしかなく、出産前後の3ヶ月くらいは2重生活となる。小さい子がいると、一緒に連れて行かなければならず、島外の親戚などに預けるなど、色々と苦労が多い。でも、一方ではその間、日々の生活から離れられるというささやかな楽しみもある。

島では子供は数十人。島の人はみな自分の子のように思っている。島の子は上の子が下の子の面倒をみたり、いい社会の縮図である。

桃原さんのお子さんも中学生~2歳までいるが、2歳の子を上の子が面倒見ているので心配なく東京に来れている。 大変なことも多いが、こんな風に近所や親戚や兄弟が助け合っているのが素晴らしいことだと思う。

南大東村役場
http://www.vill.minamidaito.okinawa.jp/



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★薩摩仙台市 高野様

昨年、しまのがっこう甑島編で講師をされた。まずはそのお礼を述べた。
今回の取り組みについて説明したが、高野様は(恐らく前回のしまのがっこうとの違いが分からず)「私は何をしたら良いのでしょう?」という感じであった。

「我々が情報発信することに、フォローしてもらいたい。
普通の観光情報などでは出てこない情報が大事。
例えば 今度中甑島と下甑島の間に橋が架かるが、これに関する悲喜こもごもとか。」とお願いした。

★口永良部島
久木山運送 久木山 裕希様

島の様子などいろいろと話をしました。

口永良部島未来創造協議会
https://ja-jp.facebook.com/kuchierabu.jp



★奄美大島
奄美市 大谷さん

島の様子などいろいろな話をしました。

鹿児島県奄美市役所
http://www.city.amami.lg.jp/



★八重山諸島
竹富町観光協会 井谷信吾様

織物体験などをしてもらうなどの企画もしている。
西表は、結構交通の便が良く、石垣から日帰りで来る人が多いが、宿泊する客を増やしたい。

「しまのがっこう」には、私のような(観光協会の)人間より、もっと技術を持った人が出るのがよいのでは?」との感想を持たれた。

竹富町観光協会
http://painusima.com/

竹富町役場
http://www.town.taketomi.lg.jp/



★伊江島
(株)伊江島物産センター 常務取締役 松本 壮様

ラム酒を製造販売している。 伊江島のラム酒は、日本で初めての本格的なラム酒と言われた。
サトウキビの製造で出る廃棄物の処理施設が、使われなくなり、その設備の活用策としてラム酒製造を始めた。始めて約3年でやっと1年もののラム酒が出せるようになった。

さとうきびシロップも、よけいなものを入れないので美味しい。

しまのがっこうの企画も、良いと思う。結構上京する機会もあるので、タイミングが会えば是非。
離島経済新聞のようなところと似たイメージを持たれている。
結構こういう話で声をかけられるそうだ。

ゆりに関する色々な話をしてもらった。

伊江島物産センター
http://www.okinawastory.jp/view/portal/0600004121/

沖縄県伊江島役場
http://www.iejima.org/ieson/



★伊島、出羽島
徳島県 地域創造課 中山貴晶様

今回、アイランダー初出展。 島をPRしていきたいが、どうやっていったらいいか手探り状態。
今回の出展でも物産が良いのか、やり方についてはまだまだ反省点も多い。

「東京でのPRのツールとして使って欲しい」と提案。

>>>今までの しまのがっこうの記録を伝える。

徳島県地域創造課
http://www.pref.tokushima.jp/soshiki/chiikisouzouka/

阿南市観光協会の伊島のページ
http://www.anan-kankou.jp/bunya/ishima.html

徳島県牟岐町役場 (出羽島がある)
http://www.town.tokushima-mugi.lg.jp/



★三島村
京都大学 文学部 立元 圭様

のちほど詳しい話をすることになった。

鹿児島県三島村役場
http://mishimamura.com/